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代表理事 挨拶SALUTATION

                     一橋大学名誉教授
                         商学博士 新田 忠誓


 本機構は、長年、簿記会計教育に関わり、その実績を積み重ねているネットスクールの桑原知之社長の発案を受けて、その趣旨に賛同し平成27年に創立しました。創立の目的は「全国の人々を対象に、資格取得のための教育を受けることが出来る環境を提供し、資格試験の受験者をサポートすることを通じて、受験者のキャリアアップに貢献する」(定款3条)ことにあります。

 ここで、資格取得ならびにキャリアアップとは、創立の経緯からして、簿記会計に関わる分野であります。

 当初は、簿記会計の教育制度とくに資格試験の現状の調査をしてまいりました。この中で、これまでの状況で不足しているものは何かも調査事項に組み入れました。結果、これまでの資格試験は、税理士試験や公認会計士試験対策を典型として、いわゆる経理‘技能’の習得に集中していたのではないかという結論に至り、技能の応用の部分が不足しているという認識に至りました。そこで、この分野に係る資格試験が必要であるとの立場に立ち、当機構として、「会社決算書アナリスト試験」という資格試験制度いわゆる財務諸表分析に係る試験制度の創設を企画し、平成30年に、第1回試験を実施致しました。なお、財務諸表という表現を避けたのは、財務諸表は金融商品取引法上の用語・概念であり、会社法では、決算書という表現が妥当であるからであります。

 本試験の目的は、経理担当者として必要な財務諸表の利用、財務諸表作成の局面を“ハード”の面というなら“ソフト”の面、経営管理技能の習得にあります。しかしながら、これに留まらず、財務諸表を利用できる投資能力、広く、金融社会に生きる人間の教育も目指しております。すなわち、財務諸表分析能力を育成し、経営管理教育と投資教育を目途に置いております。

 近年、学生の国際交流は盛んになっております。そこで、日本で学んだ会計技能を証明するために、和文英文併記の合格証明書も発行することに致しました。これは、日本からの外国留学においても役立つものと考えます。
                                       

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一般社団法人 資格教育推進機構